ユーロスペースで映画鑑賞(11月1日)
2007年 11月 01日
第2次大戦中に強制収容所に入れられてホームレスの生活をしながら絵を描いていた日系人の画家ミリキタニが、そこに収容されていた人たちやその家族の訪問するツアーに参加するまでの経緯が描かれる。出演者がほとんど本人と監督だけというもので、カメラワークもホームビデオの雰囲気だ。しかしその映像と日本語もまじる会話や独白は重い。2001年9月11日のテロとそれに続くアラブ人への攻撃を、ミリキタニはパールハーバーと日系人の強制収容所送り、更に広島への原爆投下にイメージをダブらせているようだ。ミリキタニのアメリカに対する憤りが、強制収用所を再訪することで過ぎ去ったことと受け入れるようになり、幸せな誕生パーティを迎える中で明るく映画は終わる。
こんな形で歴史を描く映画の作り方は素晴らしい。
11月6日までなので予告編だけでもどうぞ。
http://www.uplink.co.jp/thecatsofmirikitani/index2.php