近所へのこだわり(3月5日)
2007年 03月 05日
東京でも、銀座、六本木、浅草、日本橋、汐留、白金・・・とさまざまな場所がメディアで報じられると、それぞれの街の情報についていかなくてはならない雰囲気だ。食べ物屋にしても、わずかな違いを楽しむためにそこに行く時間を惜しまない人が少なくない。交際範囲や活動範囲が地理的に広がっていることが大切で、どれだけあちこちに行ったかがステータスといえることもあるだろう。
世界を相手に、あるいは、日本中で仕事をし、自宅近くで時間をつぶしている暇がないということは確かに素晴らしいことともいえる。広い世界を相手にするわけだからそれだけスケールが大きいということになる。
しかし誰もがそうしたまねをする必要もない。移動時間が少ない方が生きた時間は多い。見聞を広めるのもよいが、足元をしっかり見ておくことも悪くない。スケールの大きさだけを競う必要もないのではと思うのだ。
近所のことばかり毎日見て5年近くになるのだが新しい発見は絶えない。身近な環境を自分の目で見て考えるには、余りあちこちに関心を散らさない方がよさそうだ。