エレキの神様(4月29日)
2006年 04月 29日
寺内タケシを知っているのは主として50~60歳代なのだが、そうした年齢層を対象とするナツメロとしてのコンサートではなく、何も知らない高校生のためのコンサートを1965年以来1287回開催している。エレキブームの時代に、エレキギターの演奏会に高校生がいくと処分されるケースが続いたため、学校と真っ向勝負との趣旨からコンサートを始めたそうだ。
法務大臣賞(昭和54年)、文部大臣賞(平成12年)、文化庁長官賞(平成16年)、衆参両院議長感謝状(平成17年)、厚生大臣賞(平成18年5月12日)と、いつの間にか国からこれだけ表彰されているのは、高校生に受け入れられているからなのだろう。ボーカルのないインストルメンタルが過去の音楽になったわけではないのだ。ブルージーンズは67歳の寺内さんのほかは、20代、30代のメンバーで構成されている。往年の名曲に電子技術を活かし、更に新しい音の追及をしているように感じた。
2時間の演奏とトークがあり、「ギターは弾かなきゃ音が出ない!」これだけ覚えて帰れよ、というのが高校生に対する熱いメッセージだった。でも高校生相手だけではもったいない。
次回はランブリングストリートのライブハウスで聴く機会が欲しい。