まちと人(2月7日)
2006年 02月 07日
テレビははるか世界のかなたの人とのふれあいを放映する。そのくせ近所のまちのことは知らんふりだ。遠くのまちに行って、一度だけの会話で人情の機微にふれたところで始まらない。近所でのおつきあいの方が大切なはずなのだが、そういうことはわずらわしいという風潮になっている。旅先での一瞬のふれあいの方がよいのだろうか。
さらに、インターネットで遠くの人とのコミュニケーションも容易になった。インターネットでハンドルネームを使っておつきあいしているのは気が楽だろう。自分の一部だけでのつきあいでよいのだから。
渋谷というまちには遠くから多くの人が来る。でも、そのほとんどは仲間と渋谷というまちの装置を利用しに来ているだけといえそうだ。そんな中、地域の人が集い、店主とのコミュニケーションを楽しむ場所が渋谷WESTには数多くあることに注目している。そんな人の温かさのあるまちを大切にしたい。