ダムの街(11月12日)
2005年 11月 12日
それと同じようなことはあちこちで起こっている。再開発というものは、村を水没させるのと大した違いはないだろう。日本の建物は50年もすると建て替えるもののようだから、どっちみち同じことかも知れないが、道路がなくなったりするのは街が消えるといってよいだろう。
大橋ジャンクションは大橋1丁目の街を消すことによってできる。鉄筋のビルが次々に壊される。2年後までには山手通りに面した建物も消えていく運命にある。歴史のある街並みでもないので、そこに古くからいる人でなければさしたる感傷ももたないだろうが、住民の立場で想像すると、ダムに水没する村の住民と同じような気持ちではないかとも思う。何しろ風景が全く変わってしまうのだ。
氷川神社の急階段だけが昔の名残を留めるということになるのだろうか。