薔薇空間(5月19日)
2008年 05月 19日
ざっと見るとバラの絵が並んでいるだけなのだが、説明を聞いて系統ごとに分類した配置の意味がよく理解できた。ル・ドゥーテはマリー・アントワネットに仕え、フランス革命の後はナポレオンの妃であったジョセフィーヌのマルメゾン宮殿のバラを描いている。その絵が展示されているのだ。
西洋のバラは赤のガリカローズ、ピンクのダマスクローズ、白のアルバローズの3種類で、それに花びらの多いケントフィリアローズが加わったのだそうだ。18世紀後半になると四季咲きのチャイナローズが東インド会社経由で入ってきて、それまで春に咲くだけだったバラを四季咲きにしようとチャイナローズの高配が進み、現在オールドローズと呼ばれる品種ができたという話を聞いた。そんな品種の流れはバラ花壇では分かりにくいのだが、絵で見ると結構よく分かるものだ。
会場ではバラ関係の土産物をいろいろ売っていて、レジには行列ができていた。ザ・ミュージアムの外にあるドゥマゴ・パリのカフェではバラの鉢が置かれていて、きれいな花を楽しめる。