大工事(10月23日)
2004年 10月 23日
工事中のまちは決してよいものではない。見た目は悪いし、トラックの出入りで道路も遮られる。何よりもそこは誰も利用できない場所なのだ。でも一面ではそれは産業の現場でもある。工場でものを作るのと同じ意味で建物を作っているわけだ。見苦しくともそのような工事で、経済的効果がでる。企業の生産が落ち込むと公共事業で景気対策をするということの意味を改めて実感する。それが借金でまかなわれ、その返済をどうするのかという心配にまで発展もする。
何はともあれ、この近所で生活する人たちにとってこの広い工事現場は、工業地帯で生活しているような気分にさせるだろう。道路づくりに伴うものだが、これ以上道路を増やすより、道路交通を減らすことを考えるべき時代になっているとも思う。殺風景な光景を見て、大工事が文字通り建設的であった時代とは違ってきていることを感じないだろうか。