逆都市化時代の東京(11月17日)
2006年 11月 17日
駒場に帰ると先端研からのメールがきていた。朝の講演で聞いたPODキャスティングを始めたという連絡。早速聴いてみたのが、大西隆先生の「逆都市化時代の東京を考える」という6月のキャンパス公開での講演だ。人口が減る時代になり、東京集中がなくなっていくだろうという話。在宅勤務が拡がることで、好きなところに住むことができるようになるというのだ。
ラジオでなくてもこうした講義が聴けるというのはすごいことではないのか。メディア企業でなくともラジオの放送ができる。大学からの発信は需要が限られるかもしれないが、芸能プロダクションなんかが、新人のプロモーションに使うようにもなるだろう。1日は24時間しかないから、インターネットからの発信を楽しんでいると、似たようなものに金を出したり、広告で運営しているメディアを利用する時間がなくなるかもしれない。
PODの講義は途中を飛ばして結論だけ聴いてから、駒場キャンパスの高校生のための金曜特別講座の聴講にでかけた。「現代アフリカとその課題」というのが今日のテーマだ。南アフリカのエイズの問題をNHKの放送のビデオも交えて紹介するものだった。アフリカのことを勉強することで、現代世界を考えるヒントが得られるという結論なのだが、まさにそのとおりだろう。
ちょうど直前に池田信夫ブログで著作権の問題を読んだところだったので、エイズの薬の特許問題とのからみも感じたが、昼にヨハネスブルグ土産を食べて夕方にヨハネスブルグの映像というのは何とも奇妙な一日だった。
まだ「逆都市化」していない東京でだからこそんな経験ができたのだと思う。