中央環状新宿線(3月12日)
2005年 03月 12日
大橋ジャンクションの建物のほうは、平成18年度の着工で21年度の完成になるという。5年後のことだ。環境問題とかいろいろ議論はある。そういった負の部分は解決をしていかなくてはならないとしても、運良く想定されている地震の被害にあわず完成の暁にはどんなことが期待できるだろうか。
この道路の完成で恩恵に預かることができるのは、わかりやすいところで出入り口付近の大規模法人だ。NHKと東京大学が富ヶ谷出入り口で高速道路へのアクセスが飛躍的によくなる。テレビ局をかけもちする出演者にとっては朗報だろう。東京大学はといえば駒場第2キャンパスの研究機関関係者が、つくば学園都市や和光市の理化学研究所との行き来をしやすくなり、交流が深まることが期待できる。
大橋ジャンクションは2キロ以内に東大とNHKがあり、5キロ以内に都庁、六本木ヒルズ、東京工大があるという好立地だ。この条件を享受できる機関を誘致することが建物をつくる立場としては重要でないかと思うのだが。
いずれにせよ5年後のこと。東京がどんなまちなるのかは誰もわからないだろうが、どんなまちにしたいのかはもっと議論してもよい。なんでも現状維持がいいというのは住民のホンネだろうが、公共事業で実現させる大きな夢は必要だ。地域の価値を上げるチャンスでもある。行政側も土木技術自慢より大切なものがあることを忘れてはならないだろう。