夜回り(12月28日)
2004年 12月 28日
駒場1丁目から4丁目まで、狭い道ばかりで一軒家の多い駒場は昔ながらの夜回りが似合うのかも知れない。拍子木はたたくが、「火の用心」の声はださない。暗い夜道を5~6人が一組で夜10時から30分近く歩くのだ。そうして町会事務所に帰ると陣中見舞が待っている。
近所の人の顔を知ることが見なおされる。顔を知らない人を警戒したのが昔の社会。都会生活の魅力の一つにお互いに顔を知られずに生活できることがあったかも知れない。だがそれも考え直さなくてはならない時期にきているのではなかろうか。
災害や犯罪に対処できるのは知り合いのネットワークだ。消防や警察、さらには警備会社にまかせておけばよいものではない。最近の不安な社会の中で、自分の安全を守るために地域社会の必要性が見なおされる気がする。そういう事情なのか、今年の参加者は大幅に増えているという。
誰でも参加できる。留学生も加わったりしている。夜回りが地域社会の絆を強める契機となり、それが防犯効果をじわじわと高めていくものと思う。